官僚たちの夏 第5回

今回は庭野スペシャル!と言っていい回でしたねー。先週の仕事しなさぶりを十分挽回できたのではないでしょうか(笑)

今回は政府をも巻き込むスケールの話じゃなく(いや、本当はそうなんだろうけどドラマ内では)、庭野VSアメリカIDN社といった感じの話でした。

なんか今回は庭野の印象が良すぎて(笑)、他の人に目がいかなかったなぁ…。その中で目立って多のが牧さん。とうとう倒れちゃいましたねー。国内産業保護法案草稿を大臣に提出した直後に。あの咳の仕方はそのうち血を吐くんじゃないかとはらはらしてみてたんですが、違いましたね。空気の悪いパリに4年滞在して悪化させたと言うことはぜんそくだったのでしょうか。しかし、3ヶ月入院したら、課長の席を失っちゃうんだ…厳しいなぁ。だけど風越の一存で課長不在のままおいておけるんだ。(感心)通産省内の局長という役職がどれくらい偉いのかは実感できないけど、そんな個人の感情で人事が左右できるんだろうか…といらないことは置いておいて。最後には体調万全で復帰してきました。良かったです。

そして、3ヶ月もの間2つの課長を兼務することになった鮎川。「自慢できるのは体力だけ」ってそんなことはないでしょう(牧さんを心配させないがためとはいえ)。「寝ないでがんばる」ってそりゃかなり牧さんに対するプレッシャーだよ。安心させるのかあ、プレッシャーかけるのかどっちかにしてあげてよ(苦笑)

そして風越。今回はあんまり動きませんでしたねー。競輪事業の収益をコンピューターに回せたらくらい?最後の交渉では退室させられてたし。でも競輪って通産省が管轄してたんですね。知らなかったなぁ。じゃあ競馬と競艇はどうなんだろう?と思って調べてみました。(競馬は農林水産省競艇国土交通省)いや、いろいろ勉強になります。

国際通商派の片山。今回は秀才らしく太平洋ベルトライン工業構想(だったっけ?)を立ち上げてましたね。小学校の社会で習った覚えがある単語や地図で、ドラマ内では時間が短くてとても将来実現可能な構想のようには思えなかったけど(片山というこのドラマでのキャラが邪魔していたのか?(笑)だってなんか片山が言うと何でも軽く聞こえちゃうんだよね…高橋さんのせいか、演出のせいかは判断できないけど)、この構想も夢物語ではなく実現したんですよね…こうやって今の日本が作られてきたんだと思うと感慨深いです。

今回は玉木あんまり目立たず。でも毎回、玉木か風越に「敵に回る」という台詞を言わせてますね、このドラマ。そんなこと言わなくても十分わかってるよー。メインとなってる問題に反対しそうか賛成しそうかなんて。同じ日本のことを思っているとはいえ、この2人その道筋が全然違うということはこれまでの4回で十分説明できてると思うんですよね。なんかしつこく思えてきましたよ。いや、船越さんの演技がどうというわけではなく。

あとは…大沢無線の社長。いい人です。前回の庭野の説得にかんたんに応じた感じがありましたけど、ずっと庭野はフォローして信頼関係を結んできたのね。他の社長を説得するところなんかじーんときちゃいました。それと通訳のジェーン。(なんかこう書くと変だな。麻生祐未さんでいこうかな)やたらキレイな英語混じりの流ちょうな日本語。見下した態度。完璧ですよねー。日系人として戦時中苦労したから日本を見下す態度になっちゃったんだろうなと深読みしすぎ?なことまで想像できてしまいます。いや、この人の態度があったからこそあとの庭野の筆談が生きてくるんですよ〜。

と今回も長すぎる前振りですが庭野ですよ。ほぼ最初から最後まで画面に映り込んでるなんて珍しいんじゃないでしょうか。風越にささやく庭野。国内コンピュータ製造社長たちに穏やかに交渉について話す庭野。そしてやっぱりメインはIDN社ホフマン副社長との交渉でしょう。辞書引きながらの筆談交渉(キレイな筆記体書いてましたね。でも、庭野が直接書いてる字は見せなかったなあ。あれほんとに堺さんが書いた字なんでしょうか。そこが気になる)。辞表をちらつかせたあげくに日本語で交渉「日本のコンピューター産業を守る使命がある!」(ああかっこいい)。さらには窓から飛び降りる!と脅迫。(あの窓が開くかどうかは別として(笑)開かない気がしますけどねー。でもすっごく堺さんがきれいだったからいいの!!)いや〜Mr.ホフマン曰くの武士道精神を堪能しましたよ。先週のだめだめっぷりがあったから、今週の活躍ぶりは3割り増しに見える(笑)

来週は国内産業保護法案と公害問題ですね。なんか風越派だった御影君が片山になびきそうだったり、池内大臣が「通らなければ法案は只の作文」なんて言ってみたりとまたまた波瀾がありそうな次回。楽しみにしてます。