官僚たちの夏 第9回

いよいよあと2回。途中まで感想書いていた記事が飛んでしまい、あまりのショックにしばらく白紙状態でした…

それはともかく。今回は鮎川スペシャルでした。奥様も初登場!既婚でしたね、やっぱり(笑)という風に笑ってられないくらいのシリアスな展開の回でした。やっぱり筋を追うだけにとどまってしまい、まともな感想は書けそうにありません。でも行きます!今週は庭野から。

ドラマ初期に比べて鳥の巣頭もだんだん治まってきて、アゴのラインもだんだんシャープになってきた感じの庭野、重工業局長という舌をかみそうな役職。風越が総理に提出した人事名簿の3(4?)番目に名前がありました。出世ですねぇ。でも毒舌。入院した鮎川さんに「体力だけが自慢なのに入院じゃ自慢するものがなくなる」とはキツイ。まぁそれだけじゃないということをわかっていての言葉ではありますが、だから鮎川も笑って返すんですが。奥さん前にそんなこと言ってもいいのかしら…まあだからこそに鮎川が不治の病だとわかって涙を流すのですが。
堺さんの泣くお芝居って2回目ですが(この間南極料理人で見た)、今回は涙は流れず目がうるうる。思わずぎゅっと頭を抱えたてあげたくなりました(←変態)ほんと、目でお芝居をされる方だと思います。対照的なのが鉄鋼業界との会議中の上目遣い。すごい目力です。思わず「はい、ごめんなさい。いうことききます」といいたくなってしまうような。でも丸尾元次官には効かないんですねぇ。企業と官僚の力関係がだんだん変化してきたということがよくわかります。自由経済という思想が浸透してきた証拠でしょう。
来週予告では看板で頭を殴られてるシーンなんかもあったりして、どうなるのでしょう。


そして鮎川。どんな現場でも乗り込んでいった鮎川ですが、今回の現場にも体で乗り込んでいきました。誠実さあふれる鮎川らしい決断でした。本来官僚がここまでする必要があるのか?注水措置を行うときになぜ磯貝社長は立ったままなのに鮎川は土下座しているのか…それが鮎川らしい表現といえばそれまでなのですが、違和感はありあり。作業員を中に残したままの注水決定、風越に電話するシーンで一緒に涙をこぼしそうになりました。
鮎川が現場に行っている間の風越と庭野、なんかまじめすぎて画面がおもしろくない。鮎川がいてこその3人のバランスだったんだとつくづく思いました。高橋さんのお人柄なんでしょうか。鮎川スペシャルの割に、書けることは少ないなー。

そして最後まで中途半端だったのが片山。「つまらないプライド」にしがみついている片山って人間的に薄っぺらいと思えて仕方ありません。玉木に「何のために入省した」という根本の問いかけにきちんと向き合って返事してくれればもうちょっといい男なのいに。だって大阪万博の立案者ですよ。風越に「すべてを任せる」「繊維の立て直しに責任がある」と言われて、実際その通りだと思うのですが、玉木に中途半端に就職活動に行ってみたり…真っ正面に向き合おうよ!!と画面に向かって思わずつぶやいてしまいました。

その片山を慰留する牧。どんどん黒くなってます。でも牧はまだ感情移入がかろうじて出来る。「風越の弱者救済は麻幌の炭鉱事故に似ている」という言葉の意味はよくわかります。そしてそれをしたくないという気持ちも。アメリカが領土返還のために取引を持ちかけるであろうという先見性も。だけど黒い。杉本さんっていままでほとんど存じ上げなかったのですが牧、ぴったりですよね。来週はおひげも生やされて声を張り上げてましたが、また楽しみです。

牧と片山が須藤大臣に接近。その須藤大臣、「総理になって池内さんの気持ちがよくわかった」相変わらずダンディでこんな人が総理だったらなーという妄想を起こしてしまいますが、政治家はやっぱりいろいろな角度から物を見ないとだめなんでしょうね。風越のように自分の仕事の分野だけではなく。でも同じことをしていても池内と須藤じゃ須藤総理の方が柔らかく物を進めていってくれそうな気がします。現実の次の総理は誰になるのかわからないけど、これくらいの人になってくれないかなー。

最後特別ゲスト(笑)源さんこと(いやちがう)宇治原鉱山保安局長(小林隆さん)。いや〜ビックリしました。見間違いかと思わず巻き戻し。2シーン出演なさっただけであっという間に入院退場なさってしまいましたが…堺さんとの絡みを見たかったと思うのは私だけではないはず。来週も出てくださらないですかねぇ。後でブログを確認してみよう。

泣いても笑っても後1回。最終回時間延長スペシャル…にはならないみたいで残念です。世間も涼しくなってきたし、「夏」も終わりですねぇ。さびしい。