官僚たちの夏第4回

今回も繊維問題、というか日米貿易自由化問題。

通産省だけでなく、政府も混乱状態でした。

正直このころの日本がどうだったのか、という現代史(だよね?)を恥ずかしながら知らないので、いまひとつ背景がわからず緊迫感にかけるところはあるものの、アメリカの要求と日本の国防(すなわち国益)のぎりぎりの均衡点が繊維自由化である、という池内(今回から役名で表示してみます)始めとする国際通商派に風越率いる国内産業派が敗れる回でした(はしょりすぎかな)


だんだんスケールの大きな話になってきて、重厚感が増してきました。
今まで保護貿易の元、国内産業に力を注いでいればよかったけど外圧がかかりはじめ、通産省だけじゃなく政府の決定が国内の方向性に対する重要事項となっていく…つまり政治家の圧力ですね。
内大臣しかり、長塚さん演じる大蔵大臣(役名忘れました(汗))しかり。

内大臣も風越も玉木もみんな国のことを考えている。
その方向性が違うだけで。どちらが正しいというわけではないけれど今回は国際通商派の方に理があったと考えるのは私だけ?
内大臣の妥協案は見事だったと思います。そのあとの政治工作(というか大蔵大臣追い落とし?狡猾さの演技はさすが北大路さんだと思いますね。似合う!)は別として。でもこれが政治家の本当の姿なんでしょう。今も昔も。

玉木局長。前回輸出自主規制をほぼ独断で決意し、今回も見事に憎まれ役を押し付けられ。でも逃げない。真剣に融資政策を考えようとし、却下され…家にまで抗議に押しかけられ。(しかし、奥さんが「警察に連絡」するまでもなく、あれだけ騒いだら近所が警察に通報しないのだろうか…)
一つの部署の長としての責任を負う姿勢がとてもステキでした。今回はこの二人が主役と言っても過言ではない!


一方の風越派。みんなで夕飯食べて危機感を募らせるのはいいけど、大蔵大臣巻き込んだりするだけで、小細工がないのね。
重工業局長の風越はともかく、鮎川さーん。一つの企業だけに構ってないで(いや、画面には出ないだけでたくさんの企業に働きかけてるんだろうけど)、国内産業の保護を局長に迫るだけでなくもうちよっとやりようはないのっとイライラ。ドラマとはわかっていながらどうもこちらに肩入れしながら見てしまうのはやはり役者の贔屓度合いのせい?

で堺さん。(前置き長いな-こんな感想の書き方初めてかも。)今回はいいところナシでしたね。(庭野としての活躍の場という意味で。)
内大臣に出し抜かれ多数派工作を見逃すやらGATT会議に向かう途中で記者に揉みくちゃにされるわ、みんなでご飯食べてたら食べてる最中に置いていかれそうになるわ。主役級の中では若手に属する分、風越や玉木のような活躍の場がないんですよね-。それがまたいいんだけど(←一体何が言いたいのかわからなくなってきた)なんかがんばれ!と応援したくなるような。

私的イチ押しシーンはご飯を食べながらしゃべる庭野(普段の堺さんからは想像できない-。しかもセリフはっきり聞こえるし。)のお茶碗持つ指の綺麗さと、次官に採決を要請するときの半分囁いてるような低い声でした。(なんかパーツばっかり)

次回はコンピュータと貿易自由化。前々回に庭野が業種転換させた大沢無線の社長がいましたね。それと頑張ってる庭野が予告で流れてました。今回の挽回がありそうで楽しみ-。