官僚たちの夏 第8回

3週間ぶりの官僚たちの夏。放送が無かった2週間、物足りない日曜日でした。で、「第2部」と銘打った第8回。どっこも今までとは変わらなかったんだけど…(話の内容は別にして)

今回、とにかく目立ってたのは玉木と池内。この二人が主役といっても過言ではないですねぇ。とにかく話がダイナミックに進んだのでストーリーを追うのに精一杯。細かいところが見られてません。
というわけでざっとした感想を…

まず次官の玉木。先日、ぴったんこカンカンで拝見したのですが、95パーセントが苦悩、とおっしゃっていただけあってかなりの苦悩の表情。風越のとっていた政策を全て否定して通商を推進していこうとするかたくなな姿勢に、ある意味同情を覚えました。影響力の強すぎる同期っていうのは、良くも悪くも意識しますよやっぱり。それに反発したくなる気持ちも良くわかる。それが、次官という立場に立ってもしていいことか悪いことかは別にして。そして、池内との会話。最初の頃に持っていた「国を良くしたい」という気持ちを忘れかけていたんじゃないかなぁ。それに気づかされたのが「合理的に物事を進めたら、日本に何が残る」だったのじゃないかと。

その池内大臣。いつもピシッとしていたのが病のため乱れ髪〜。色気を感じたのはなぜでしょう。かっこいい。そして言葉も。特に須藤大臣に後を引き継ぐところなんかは…うっかり涙が出そうでした。考え方の違う、でも信頼に足りると認められる人に後を任せる…それが出来る池内はある意味幸せかも。だって今では考えられないですよ。自民党以外が政権をとるなんて思いも付かない時代の話。最後に毒気が抜けたように風越と和解してお亡くなりになりました。オリンピックで国産航空機を飛ばせて満足されたんでしょう。

主流派となった(ハズの)片山と牧。次官になりたかった牧さんはともかく(いや、すごーくいやなやつなんですけど。)、片山。相変わらず何も考えていないような軽い役で…池内大臣の言葉を聞かせて目を覚ませ!といいたい。来週、予告編でショックを受ける場面がありそうな気配ですが…(楽しみだ)

一方の風越派。
特許庁に飛ぼうが、鉱山保安局所属だろうが、関係ナシに国産コンピュータ関係で奔走。(いや、もちろん本業もなさってるんですが。九州に何回も出張してるし、こうやってよその仕事に手を出してるし、いったいいつ家に帰って寝てるんだろう、と思ってしまいます。家庭崩壊しないのかな、とか余計なことまで考えちゃう。)ちょっと公務員の内情を知ってる私からしたら「ありえない」状況が続いてます。昔は良かったのかなぁ。こんなことしてて。とちょっとさめちゃいました。だって、ほんとに「よその仕事に手を出すな」というのが不文律ですよ、今の公務員って。(いや、批判をするつもりじゃないんですが)いつの間に、こんな風になっちゃったんだろう。
その中でやっぱりいいなぁとおもうのが鮎川。和みます。労働組合との話し合い、決着が付いた後の酒盛りで1人ヘルメットかぶらされてましたね。堺さんは…と思ったらやっぱりかぶってなかった。(残念。かぶったらどうなるかちょっと楽しみだったのに。しかも全然なじめてないし。無理やり感がありあり。)

ざっとといいながら長くなった感想。今回の堺さん。一番のせりふは「あなたは権力がないと仕事が出来ないのか」という牧さんへの一喝。堺さんって普段の声は少し高めで穏やかなんですが、こういう低い声もすごくいい。組!の池田屋突入前の軍議を思い出しました。いや〜惚れます。目つきも。鋭いというか、これで人が斬れそうです。やっぱりこういう鋭い顔が好きですね〜南極料理人のような顔もいいですけど(←結局なんでもいい)あとは、国産コンピュータ会社に、業務提携を提案するところでしょうか。説得力のある、穏やかだけど有無を言わせない迫力がありました。

そして来週。ようやく風越派が主流となります。でも予告編ではストーリーは読めない…