青い文学 走れメロス

さすがの私でも知っているこの話。童話としても読めるだけにどうやって料理するのかな〜と興味深々で見てみました。いや〜面白かったです。メロスとセリネンティウスの友情と、「メロス」を劇にと依頼された脚本家(?)高田の過去の友情にダブらせた凝ったつくりで。

メロスの話は知ってるだけに(笑)、高田と城島の友情がどうなるのかをどっちかと言うと楽しみに見ていました。出来れば堺さんに高田をやって欲しかったなぁ。こっちのほうが出番が多いし(笑)。メロスの舞台でのせりふの声はさすが堺さんという感じでしたが。よく通る声なんだ。やっぱり。ちょっと芝居がかった(当たり前か。芝居なんだから)台詞回しがもうなんともいい声。

現実のほう(?)に目を向けてみると、高田は過去に東京へ行こうと約束した城島が来ず裏切られた気持ちをずっと抱えたままだった。そこへキレイな友情物語の「メロス」を書いて欲しいとの依頼が。高田にはこのキレイな物語を書くことが出来ず葛藤するが、そこへ城島の妻から城島の病を知らせる電報が。城島のところへ走る高田。
高田はメロスとセリネンティウス、両方の気持ちを知ることになるわけですね…。

最後に城島と会うことが出来てメロスも完成させることが出来た高田。ホント面白かったですねぇ。童話を大人が鑑賞できるまでに持っていくワザがすごかったです。

このシリーズも後1日分。最後はどうなのかなぁ。