山南忌 続き

さっきまで携帯から1時間くらいかけて一生懸命打っていた今日の日記がちょっとしたボタン操作のミスで消えてしまい、茫然自失。
気を取り直してパソコンから昨日の続きを。

お昼を食べ終わってまだ開場まで30分くらいあったので、ぶらぶらしながらおみやげ屋さんのカドにあるピンズのがちゃがちゃに挑戦。前回(前回の日記はこちら)のリベンジを果たすべく、「山南さん〜」と念じつつやってみましたが、今回は平助でした。まだ山南さんへの愛が足りないのかしら…。

記念式典の会場である壬生会館ってどこ?と思っていましたが、壬生寺の境内にある「壬生寺幼稚園」の2階だったんですねぇ。全く知らず、壬生寺の前で携帯で調べていた馬鹿な私。ついてみると開場5分前。すでに30人くらい並んでおられました。私もその列に並んで開場を待ちました。

5分遅れで開場。たくさんのスタッフさんがにこやかにスリッパや席の案内をしてくださいました。「前の方が見やすいですよ」と案内していただいたのですが、実家に「5時過ぎに帰る」といってしまったので、終了予定時刻4時びっちりかかると、ぎりぎりになってしまい、最悪途中で失礼しなければならない状態だったので、スタッフの方にお断りして一番後ろの席に座らせていただきました。開場を待っている間に会館は満員に。小耳に挟んだところによると、スタッフを含め300人くらいの参加があったそうです。
式典は
・会長挨拶
・来賓挨拶(新人物往来社 前社長 大出俊幸さん)
・奉納舞 島原 司太夫 「黒髪」
・記念講演 大河「新選組!時代考証 山村竜也氏  「北辰一刀流山南敬助
・天然理心流 居合演舞
・抽選会
・実行委員長挨拶
という流れでした。順に感想を。

来賓の大出さんは、「新選組の哲学」という本を出版された方だそうで、その本の中の「山南と沖田の死に方」という1話を紹介されて挨拶されていました。内容についてはうろ覚えですが、作者の福田定良さんは、哲学者なので人の生き死にについてが一番大事に思っておられる…というようなお話をされていました。
次に奉納舞。司太夫というかたを初めて拝見しましたが、すごく背が小さい(150センチくらい?)んですが、舞っておられるときは全く気になりませんでした。「黒髪」というタイトルの舞で、唄も入っていたんですが、舞を見るのに一生懸命で歌詞まで頭に入らず(苦笑)とてもしっとりした舞ですばらしかったです。
そしてメイン?の講演。最初に山村さんが「タイトルにこだわらず話をします」とおっしゃっていたとおり、北辰一刀流の話はほとんどなく(笑)資料として配られた年表(史実と思われる項目のみを列挙)を元に、山南さんの人生をたどる、という内容でした。
時々、大河の話や、現在山村さんが原作を書かれているコミック(「アサギ」という名前で、今2巻まで出版されてます。実は私も持ってます・笑)の宣伝もされていて、印象に残ったのが武田観柳斉のめがねの話。あまりにも現代的な眼鏡で、あれは私の手の届かないところでビジュアルが決定されていたのが今でも悔やまれます…というようなお話をされていました。だから、今のコミックの山南さんの眼鏡ビジュアルはそのリベンジだ、とも。
で、ひとつ気になったのが、明里との別れの場面。山村さんは、子母澤さんが書かれた3部作のうち、「〜物語」は創作が多いが、明里との話は一番最初に書かれた「〜始末記」にちらっと出てくる。だから事実だろう、といわれたこと。そのほかにも山南さんの「北辰一刀流免許皆伝」という永倉さんのみが記していることについて、「永倉さんが書いているから間違いないだろう(と思っている)」と言われたり。もう少し、裏付けを示してその話をしていただきたかったなと。皆が知りたいと思っていることだろうと思えるだけにちょっとそれが残念でした。

と、ここで司会の方からサブライズゲストの紹介が。大河「新選組!」の制作をされていたNHKの青木信也さんの登場でした。
山村さんと青木さんで対談のような形式で舞台の上でお話しされたのですが、青木さんが「僕の使命は大河の堺さんの裏話をすることですね」とおっしゃって、客席から笑いが。で、話された内容が
・山南さんの切腹の場面、オンエアは十文字切りで切腹されていたが、あれは堺くん(と青木さんは呼んでおられました)から出されたアイデアだったそう。
・ただ、渾身のの演技だったにもかかわらず、残酷だからという理由で上半身のみのオンエアとなり、視聴者に十文字切りだとわからなかった(と山村さんはおっしゃってましたが、私はわかったんですが…わかりましたよね?)
・控え室で山本耕史さんやぐっさん(と青木さんは呼んでおられました)は歌を歌ったり賑やかにしていて、オダギリジョーさんは離れて文庫本を読んでいたが、堺さんは何をしていたのか全く印象に残ってない←なかにまぎれてたんじゃないですか?と山村さん。いや〜全く記憶にないです、と青木さん。場内は笑いでいっぱい。あまりにも堺さんらしいじゃないですか。
とこのような内容でした。おもしろかったです。
あ、後は、現在山村さんが時代考証をされている「龍馬伝」に新選組が出るかどうか、という話もありましたが、内容については秘密ということだったので、ここでは書きません。

最後に天然理心流の演舞。近藤さんのお兄さん、宮川音五郎さんの直系のご子孫で、天然理心流宗家の宮川さんと、源さんこと井上源三郎さんの実家の子孫である井上さんも来られて演舞を披露してくださいました。中には女性もおられて、居合刀での演舞を見せてくださって、かっこよかったです。

そしてお楽しみの抽選会。受付で押していただいた番号での抽選でした。残念ながら私は外れましたが、総長賞は「赤心沖光」の模造刀、局長賞はネクタイ、など、新選組グッズの他、来賓の方から寄付された香水やトランプなどたくさんありました。どれかはほしかったなぁ…。
終了は3時半過ぎ。無事最後までいることが出来ました。


参加させて頂いて感じたことは、とにかくスタッフの方がてきぱきと動いておられること。ざっと30人くらいはおられたでしょうか。女性ばかりでなく男性もたくさんおられて参加者を適切に案内していただいたのがとてもすばらしかったです。また、参加者も皆さん落ち着いた方ばかりで好印象でした。来年も機会があれば是非参加させていただきたいです。

頂いた参加記念の手ぬぐい